学校教員の待遇は、世間の一般的な収入額と比べると、意外と良いものです。(私立はピンキリですが)
その分、仕事量が多いのはご承知の通りでしょう。
こんなふうに感じながらも、今の安定を手放すのが怖くて、なかなか転職に踏み出せないのではないでしょうか。
もし、給与をあまり下げずに今の悩みを解決できるとしたら、あなたはどうしますか?
教員という仕事が好きなままであるならば、職場を変えるだけで理想の働き方を手に入れられるかもしれません。
今回は私自身の転職体験をお話します!
なぜ転職を決意したのか?〜私の転職ストーリー〜

私はもともと私立学校に勤務していましたが、業務内容や閉鎖的な上下関係に嫌気がさして転職を考え始めました。
しかし、給料はかなり良い方で、手取りは年齢くらいもらっていました。
そのため、一般企業に行けばほぼ確実に年収が下がることは容易に想像できました。
そんな中で出した結論は、「公立学校への転職」 でした。
教員という仕事自体は楽しかったし、向いていると思っていたからです。
今までの経験も活かせるため、自然と公立学校への転職を考えるようになりました。
私立への転職だと、構造上同じような悩みを抱える可能性が高いと思ったので・・・
転職への不安をどう乗り越えたか
転職を考えたとき、公立学校のイメージが湧かなかったのも事実です。
私自身、中高ともに私立で育ったため、公立がどういう世界かピンときていませんでした。
しかし、採用試験で合格しない限りは悩む権利すらないので、まずは試験を受けてみることにしました。
今悩んでもしょうがないし、とりあえず受けてみよう!と考えたんです。
私が受験したのは社会人経験者枠でしたが、当時は専門科目や教職教養のペーパーテストが免除されていたため、小論文と面接だけで済みました。
次の年から社会人でも筆記試験必須になったんですよね。
ラッキーでしたね・・・とはいえ、無勉強で受験したわけではありません。
小論文に関しては通信講座を受講し、時間内に書き切る練習を何度も行いました。
面接練習は「落ちてもまた受ければいいや」くらいの気持ちで、特に何も行いませんでした。
それくらいリラックスしたほうが、自然体で話せるんですよね。
結果、運良く合格することができました。
合格後、同じように私立から公立に来た先生が多いことに気がつき、少し安心しました。
転職でどう変わった?教員のリアルな働き方を比較
公立学校への転職で、私の働き方は大きく変わりました。パワハラ的な上下関係はなくなりましたし、正論を言っても叩かれることもなくなりました。
サボるのに命をかけている人、無意識にサボる人、一般企業じゃ絶対通用しない人ともうまく付き合っていかなければなりません。
イライラしたら負け!あまり関わらないように・・・
仕事の本質は前職と変わらないので、比較的スムーズに馴染めました。
ただ、良くも悪くも経験者として扱われるので、うまくやる必要はあります。
金銭面・プライベートの変化
給料は1割強減りましたが、増えた時間と精神的な安定はお金では買えないと感じています。
また以前は毎週あった土曜出勤が、今では年間3回程度の行事のみになり、大幅にプライベートの時間が増えました。
一方、通勤時間は増えてしまいました。
以前は通勤時間を減らすために自転車で15分の場所に住んでいましたが、今は片道1時間かかる学校に勤務しています・・・これだけはイヤ。
しかし、そのデメリットを補って余りあるメリットが転職にはありました。
生徒募集の営業活動もなくなりましたし、昇給は毎年あり、ボーナスカットもありません。
モンペ(モンスターペアレント)にも遭遇しますが、うまく対応しています。私立のときはいなかったかもしれません。
転職を後悔しないために。後輩教員へのアドバイス

「教員の仕事は大変だ」と言われがちですが、大変なことばかりではありません。
勤務先や同僚、上司によって、その難易度は大きく変わると私は思います。
まずは、あなた自身が何に不満なのかを考えてみてください!
教員としての働き方が嫌なのか、それとも職場環境が嫌なのか。
その原因やあなたの性格、家庭環境などによって目指すべき方向性は変わってきます。
人生は一度きり。嫌だな、と悩みながら決断を後回しにしても、何も解決しません。
何かを得るということは、何かを失うということ。
しっかり準備をしたら、勇気をもって飛び込んでみましょう!
いかがでしたか?
この記事が、転職を考える教員の方々にとって、少しでも行動のきっかけになれば幸いです。
「給料はいいけど、仕事が辛い…」