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私はこれで成功した!教員から異業種への転職理由・面接のポイント5選と実践的回答集!

求人情報を見るのは積極的なのに、いざ面接となると尻込みしてしまう…よくありますよね。

それ、教員じゃなくても一緒です。

新しいことに挑戦した時にみんなが抱く不安なのです。

この記事では、学校の先生が面接を受ける際に注意したいことをまとめました。

うまい説明が思いつかない人向けに例文も用意しました。うまくカスタマイズしてご利用ください。

真摯に、丁寧に自分を説明することを忘れなければ大丈夫です。

超重要!面接時に意識すべきポイント

ネガティブなことをどう言い換えるかがすごく大切になります。

どの職業でもそうですが、転職する理由を丁寧に説明できるようにしましょう。

意識してほしいポイント
  1. ネガティブな表現をポジティブに変換する
  2. 現職への感謝を伝える
  3. 他責にしない
  4. 未来志向で語る
  5. 応募先企業との関連性を示す
ゆうきT

ひとつずつ解説していきます!

①表現方法(ネガティブかポジティブか)

「不満だった」「つらかった」という表現は避け、「〇〇したいと考えた」「〇〇という環境で挑戦したい」といった前向きな言葉に言い換えましょう。

   「とにかく残業が多く、休日も部活動で潰れてしまい、自分の時間が全く取れずに心身ともに疲弊してしまいました。」

   これでは不満や愚痴に聞こえ、「ストレス耐性が低いのかな?」という印象を与えかねません。

   「生徒と向き合う時間に大きなやりがいを感じる一方、より専門性を高めるための自己研鑽やインプットの時間も大切にしたいと考えるようになりました。効率的な働き方を推奨されている貴社の環境で、長期的に価値を提供し続けたいです。」

ゆうきT

 こちらのほうが、「働き方への課題」を「自己成長への意欲」と「貢献意欲」に繋げており、前向きな姿勢が伝わりますね!

②現職へのスタンス(批判か感謝か)

「今の学校(職場)では多くのことを学ばせていただいた」という姿勢を示すことで、円満な退職であることを印象付けられます。

  「今の学校は古い体質で、新しいICT教育の提案をしても全く聞いてもらえませんでした。」

  組織への批判は、「この人はうちの会社でも不満ばかり言うかもしれない」と採用担当者に不安を抱かせます。

「現職では、伝統ある教育方針のもとで学級運営の基礎をしっかりと学ばせていただきました。その経験に深く感謝しています。その上で、今後はこれまでの経験を活かしつつ、新しい教育手法にも挑戦できる環境で自分の可能性を試したいと考えています。」

こんぱす

 現職で得たものを肯定することで、円満な人間関係を築ける人物であることを示せるね!

③他責にしない

学校や特定の個人の批判は絶対に避けましょう。あくまで自分自身のキャリアプランや成長のための決断であることを強調します。

「保護者からの理不尽なクレーム対応が非常に多く、精神的に限界でした。」

「上司のマネジメントに問題があり、働きにくかったです。」

 問題の原因を自分以外の他者(保護者、上司)に求めており、主体性のない印象を与えてしまいます。

「多様な背景を持つ保護者の方々と向き合う中で、物事を多角的に捉え、相手の立場を理解して調整する能力の重要性を学びました。この経験を、今後は貴社の〇〇という業務で活かせると考えております。」

ゆうきT

困難な経験から何を学んだかを語ることで、ストレスのある状況でも成長できる主体的な人材であることをアピールできます!

④未来志向で語る

過去への不満ではなく、将来どうなりたいか、応募先企業で何を成し遂げたいかという未来への意欲を中心に話します。

 「とにかく、今の環境から抜け出したくて転職を考えました。」

これ、本当に言ってしまう人がいます。

過去から逃げたいという動機だけでは、将来へのビジョンが見えず、入社意欲が低いと判断される可能性があります。

「教員として培った『人に合わせて分かりやすく伝える力』を、今後は教育という枠を超え、より幅広いお客様に向けた商品企画の分野で活かしたいです。その目標を実現するために、お客様の声を第一に考える貴社が最も適した環境だと確信しています。」

「なぜ辞めるのか」が「将来何をしたいのか」に繋がっており、キャリアプランが明確で意欲的に見えます。

こんぱす

言い方を少し変えるだけで、伝わり方もガラッと変わるね!

⑤応募先企業との関連性(退職理由と志望動機の一貫性)

なぜこの会社でなければならないのか、退職理由と志望動機に一貫性を持たせることが重要です。

   「教員とは全く違う仕事に挑戦してみたくて、転職活動をしています。中でもIT業界は将来性を感じたので応募しました。」

 これだと、「なぜこの会社なのか」が全く伝わりません。

「IT業界ならどこでも良いのでは?」と思われてしまい、入社への熱意が低いと判断されます。

退職理由と志望動機が完全に分断されています。

   【人材業界への転職の場合】

「生徒一人ひとりの個性や適性を見抜き、進路相談に乗る中で、人のキャリアを長期的に支援することに強いやりがいを感じるようになりました。教員という立場では関われる期間や範囲が限られますが、今後はより多くの人のキャリア形成そのものに貢献したいと考え、転職を決意いたしました。中でも、個人の価値観に寄り添うキャリアカウンセリングを最も重視されている貴社でなら、私の経験を最大限に活かせると考えております。」

【IT企業の営業・導入支援の場合】

「学校現場でICT化の遅れを肌で感じ、教育の質の向上のためにはテクノロジーの力が必要不可欠だと痛感したことが、転職を考えるきっかけです。教員として現場の課題や先生方のニーズを深く理解している私だからこそ、貴社の優れた教育プラットフォームの価値を的確に伝え、全国の学校への導入を力強く推進できると確信しております。」

いかがですか?

  • 「教員時代の経験から生まれた課題意識や目標(=退職理由)」と、「それを解決・実現できる場所としての応募先企業(=志望動機)」が、具体的なエピソードでしっかりと結びついています。
  • 貢献意欲が伝わる: 自分の教員経験が、応募先企業でどのように役立つかを明確に示せており、「自分を採用するメリット」を効果的にアピールできています。
  • 企業研究ができている: 「貴社の〇〇という点に魅力を感じた」と具体的に言及することで、企業理念や事業内容をしっかり調べているという熱意が伝わります。
こんぱす

一貫性があって、貢献意欲が伝わる答え方になっているね!企業研究もしっかりしてあるのがすばらしい!

【例文】好印象を与える回答例

以上のポイントを忘れずに、次は希望職種別にウケのいい回答例を作りました。ご自分の状況に合わせて、うまく改良しながら使っていただければ嬉しいです。

1. キャリアチェンジを目指す場合(教育業界→一般企業)

教育現場で培ったスキルを、より広いフィールドで活かしたいという意欲をアピールする例です。

例1:課題解決能力をアピール

「〇年間、教員として生徒一人ひとりの課題に向き合い、保護者や同僚と連携しながら解決策を実行することに大きなやりがいを感じてきました。この経験を通じて培った課題発見力や、多様な立場の人を巻き込みながら目標を達成する力を、今後はより直接的に社会課題の解決に繋がるビジネスの世界で活かしたいと考えております。特に、貴社の〇〇という事業は、教育現場で感じていた△△という課題を解決できるものであり、自身の経験を活かして貢献できると確信しております。」

例2:ポータブルスキルをアピール

「教員として、年間計画の立案から日々の授業運営、生徒や保護者とのコミュニケーションまで、マルチタスクを同時並行で進めるマネジメント能力を養いました。この経験に感謝しつつも、よりスピード感のある環境で、自身のスキルを試してみたいという気持ちが強くなりました。常に新しい挑戦を推奨されている貴社の環境で、これまでの経験を活かしながら新たな価値創出に貢献したいです。」

2. 教育業界内で、より専門性を高めたい場合(学校→塾・教材開発など)

学校という枠組みの中では実現が難しかった、特定の分野への専門性を追求したいという熱意を伝える例です。

例3:特定の教育分野への専門性

「学校現場で生徒たちと向き合う中で、特にICTを活用した個別最適な学びの提供に強い関心を持ち、個人的に研究を進めてまいりました。現職でも実践の機会はありましたが、より専門的な環境で、すべての子どもたちに質の高い学習機会を届けるための教材やサービス開発に挑戦したいという思いが強くなりました。この分野のリーディングカンパニーである貴社でこそ、私の情熱と経験が活かせると考えております。」

例文4:英語教育の専門性を追求

「グローバル化が進む中で、子どもたちが本当に『使える英語』を身につけることの重要性を痛感してまいりました。学校のカリキュラムの中だけではアプローチが難しい、より実践的なコミュニケーション能力の育成に特化したいと考え、転職を決意いたしました。貴社の『楽しんで学ぶ』という理念と、独自の指導メソッドに深く共感しており、教員経験を活かして生徒の英語力向上に貢献したいです。」

3. 働き方を見直したいという本音をポジティブに伝える場合

長時間労働といったネガティブな側面も、自己成長や長期的な貢献意欲に繋げることで、前向きな印象を与えられます。

例5:自己研鑽と長期的貢献

「教員という仕事には非常に大きなやりがいを感じております。一方で、より専門性を高め、長期的に価値を提供し続けるためには、自己研鑽の時間を確保し、新しい知識やスキルをインプットすることも不可欠だと考えるようになりました。DXを推進し、効率的な働き方を推奨されている貴社の環境であれば、これまでの経験を活かすだけでなく、常に自身をアップデートしながら、より質の高い貢献ができると考えております。」

 

練習してみよう!教員向け・転職面接の想定質問20選

では受け答えの練習をしてみましょう。今回は教員向けの20個の質問を用意しました。

本番だと思って、すぐ答えられるように頭を整理してから挑戦してみてください!

導入:あなた自身と、転職の「きっかけ」を知る(5問)

  1. 「まず、自己紹介とこれまでの職務経歴を1〜3分程度でお願いします」
  2. 「なぜ、安定した教員の職を辞めてまで、転職しようと考えたのですか?」
  3. 「今回の転職活動において、どのような『軸』で企業を探していますか?」
  4. 「数ある業界の中で、なぜこの業界に興味を持たれたのですか?」
  5. 「当社のウェブサイトなどをご覧いただき、どのような印象をお持ちですか?」

深掘り:教員としての「経験とスキル」を確かめる(7問)

  1. 「教員として、最も大きな成果を上げたと感じる経験を教えてください」
  2. 「逆に、最も困難だった経験や失敗談と、それをどう乗り越えたか教えてください」
  3. 「保護者や生徒からの難しい要望やクレームに、どのように対応してきましたか?」
  4. 「学年団や分掌など、チームで目標を達成した経験はありますか?その中であなたの役割は何でしたか?」
  5. 「ご自身のどのようなスキルが、当社の〇〇という業務で活かせるとお考えですか?具体的に教えてください」
  6. 「PCスキル(Word, Excel, PowerPointなど)は、どの程度お使いになれますか?」
  7. 「周りの方からは、どのような人だと言われることが多いですか?」

未来:自社での「活躍とキャリアビジョン」を問う(6問)

  1. 「同業他社もご覧になっていると思いますが、なぜ当社を志望されたのでしょうか?」
  2. 「利益を追求することや、成果(数字)で評価されることについて、どのようにお考えですか?」
  3. 「入社後、どのような仕事に挑戦したいですか?また、それによって当社にどう貢献できると考えますか?」
  4. 「ご自身のキャリアプランについて、5年後、10年後にどのようになっていたいですか?」
  5. 「現在の年収と、ご希望の年収をお聞かせください。年収が下がる可能性についてはどうお考えですか?」
  6. 「残業や休日出勤について、どのようにお考えですか?」

締め:最後の「確認と熱意」を伝える(2問+逆質問)

  1. 「他に選考を受けている企業はありますか?(あれば、その状況も教えてください)」
  2. 「最後に、何か言い残したことや、アピールしたいことはありますか?」

★重要:何か質問はありますか?(逆質問)

面接の最後には、ほぼ100%「逆質問」の時間が設けられます。これは、あなたの「本気度」を示す絶好のチャンスです。

ゆうきT

ここは最初から練っておきましょう!

  • 「給与や福利厚生について教えてください」(調べれば分かること、条件ばかり気にしている印象)
  • 「特にありません」(意欲がない、興味がないと思われてしまう)

聞いてはいけないというわけではないですが、少なくとも採用側にとってプラスにはならない質問です。

  • 「本日お話を伺った〇〇という業務において、最もやりがいを感じる瞬間と、逆に最も大変な点は何ですか?」
  • 「御社で活躍されている方に共通する、考え方や行動の特性などがあれば教えていただけますか?」
  • 「入社までに、何か学んでおくべき知識やスキルがあれば教えてください」
こんぱす

みなさんも働く際に気になることですし、相手からも喜ばれる質問です!

以上の質問を参考に、あなた自身の言葉で語れるよう、具体的なエピソードを整理してみてください。

まとめ:本質を忘れないこと

意識してほしいポイント
  1. ネガティブな表現をポジティブに変換する
  2. 現職への感謝を伝える
  3. 他責にしない
  4. 未来志向で語る
  5. 応募先企業との関連性を示す

答えをある程度準備をすることは大切です。瞬発的に答えて意図しない答えを返してしまったらもったいないですし、なにより準備をすることが自信を持つことにつながります。

一方で、どんなに準備しても、動揺してしまう質問や心を揺さぶるような斜め上からの質問は必ず来ます

質問パターンを全て把握するのが無理なのはもちろんなのですが、それ以上にあなたの素の姿が会社とマッチするかを見たいからです。

大切なのは、「うまく答えよう」「自分をよく見せよう」とするのではなく、

「自分のタイプを正しく理解してもらい、その会社に向いているのかお互いが判断する」

ことなのです。

こんぱす

あなたにとっても、相手の会社を見極める大切な時間です!

入るのを目的にせず、充実した働き方がその会社でできるかどうかをよく考えてみてください。

会社なんて、世の中に何万社もあります。きっとあなたと相性が良い会社がどこかにあるはず。

私が面接を受ける時は、「いい受け答えをしよう」と気張るよりも「素の自分を表現する」ことを意識していました。

ゆうきT

私は「落ちてもいいやー」ぐらいのテンションで受かりました!(一応準備はしましたよ!)

みなさんにこの記事が少しでも役立つことを祈っています!

ABOUT ME
ゆうきT
あなたに転職する勇気を!ゆうきTです。 大卒から直で私立教師→閉塞的な人間関係に限界を感じ公立教師へ転職→第二の人生を歩むために一般企業への転職を成功させました。 皆さんに成功体験をお届けし、転職に挑戦するあなたの背中を後押しします!