教員からの転職。一度は考えたこと、ありますよね? でも、いざ行動しようとすると「本当に後悔しないかな…」と不安になるものです。
周りに転職する先生が少ない分、情報も集まりにくく、一人で悩んでいませんか?
自分の価値観と照らし合わせることで、後悔しない選択肢が見えてくるはずです。
結論から言うと、もしあなたが「給料」「子どもとの関わり」「職場の人間関係」の3つを大切にしているなら、今の場所で頑張ることも一つの立派な選択肢かもしれません。
1. 現在の給与・待遇が魅力的であること
教育公務員の年収は、同世代の平均と比較して良い部類に入ります。
ですから、「何も考えずに」転職すると、給与面で後悔する可能性は十分にありえます。
さらに見落としがちなのが、退職金や手厚い福利厚生です。
目に見える月給以上に、公務員は安定した生涯所得が保障されています!
意外と多いのは、もらえる給与にあわせて支出も大きくなっている人。
借金がなくても(あるともっと大変だけど)、支出が多いと職業の選択肢は減るんですよね。
特にご家族がいる場合、今の生活レベルを維持できるかは重要な問題です。家賃、教育費、住宅ローン…。
もし転職によって収入が下がり、家族に何かを我慢させなければならないとしたら…?
あなたの職業選択の自由が、今の年収によって支えられている側面もきっとあるはずです。
お金とやりがい、両方を満たすには相応の準備が必要だね・・・
2. 子どもたちの成長にやりがいを感じること
人から感謝される仕事は多々ありますが、大人の感謝には様々な感情が入り混じることも…。
それに対して、子どもたちは驚くほど素直です(憎たらしいのもいますが 笑)。
そして何より、子どもたちの成長を間近で感じられるのは、教員という仕事の最大のやりがいではないでしょうか。
昔お世話になった先生が卒業式の日に、「この日のために、3年間頑張ってきたんだよ」 と仰っていたのが印象的でした。
あんなに手がかかったクラスが、卒業式には立派な姿を見せてくれる。
あのかけがえのない瞬間のために、大変な毎日を乗り越えられる。
もしあなたがそう感じるなら、それは素晴らしい才能です。
もちろんその分、責任も大きいのです!
正直、これほど子どもたちから純粋な「ありがとう」をもらえる仕事は他にあまりありません。
確かに、1、2年目は仕事に慣れるのが大変で、「向いていないかも」と感じやすい時期です。
でも、そこを乗り越えて自分なりのスタイルが見つかると、仕事の楽しさがグッと増してくるのも事実。
もし少しでも心当たりがあるなら、教員の本当の面白さを知ってから、もう一度転職を考えてみても遅くはないかもしれません。
3. 職場の人間関係が良好であること
転職理由の上位に常に挙がるのが「人間関係」。
もし今のあなたが職場の環境にそこまで不満がないなら、それは非常に幸運なことです。
もちろん、学校にも色々な人がいます。仕事をしない年配の方もいるかもしれません。
ですが、
一般企業に転職すれば、状況が良くなるとは限りません。
営利目的の企業では、同僚がライバルで、常にピリピリしている可能性も十分あります。
教員は「子どもを育てる」という共通の目標があるため、お互いに協力しようという文化が根付きやすいのかもしれません。
もしあなたが今の職場の「人」に感謝できる部分があるなら、その環境を安易に手放すのはもったいない選択になる可能性があります。
辛いことがあっても、信頼できる同僚と共に乗り越えていくことで、道が開けることもあるはずです。
【補足】逆に、転職を考えたほうがいい人
ここまで読んで、「それでも自分は転職したい」と感じた方もいるでしょう。もちろん、転職が最適な選択になるケースもあります。
例えば、以下に当てはまる人です。
- 精神的に限界で、心身に不調をきたしている
- 仕事にやりがいを全く感じられず「つまらない」
- 教員以外に、どうしてもやりたいことが見つかった
これらに当てはまるなら、無理して続ける必要はありません。
特にメンタルの不調は、何よりも自分を大切にするべきサインです。休職なども含めて、まずは心と体を休ませることを最優先してください。
やりたいことが明確に見つかったのなら、それは素晴らしいこと。
自己実現に向けた前向きな転職は、きっとあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。
そういう前向きな転職、すごくいいと思います!
【コラム】後悔しない選択のために、まずは「自分」を知ろう
ここまで読んで、「自分はどっちのタイプなんだろう…」と、ますます自分の気持ちが分からなくなってしまった方もいるかもしれません。
転職で後悔しないために最も大切なのは、勢いで動く前に、あなた自身の「心の声」に耳を傾けること。
つまり「自己分析」です。
例えば、自分にこんな質問をしてみてください。
「もし、お金の心配が全くなかったら、どんな働き方をしたい?」
この答えに、あなたが本当に大切にしたい価値観(自由な時間、やりがい、人との繋がりなど)が隠されています。
このように、自分に正しく問いかけることで、進むべき道が明確になります。
「もっと詳しく自己分析をやってみたい」「具体的な方法が知りたい」と感じた方は、ぜひこちらの記事も合わせてお読みください。
後悔しないキャリア選択のための具体的なステップを、さらに詳しく解説しています。

まとめ:自分の「大切にしたいこと」を見極めよう
いかがでしたでしょうか。皆さんは転職したほうがいい人でしょうか?それとも今の職場に伴ったほうがいい人でしょうか?
- 今の給料や福利厚生を下げたくない
- やっぱり子どもが好きだと感じる
- 今の職場の人間関係に恵まれている
- 精神的に限界を迎えている
- 仕事が「つまらない」と感じる
- 他にやりたいことが見つかった
どんなに考えても、未来のことは誰にもわかりません。
「転職したらもっとひどかった」という話も、「残っていたら道が開けた」という話も、どちらも現実にあり得ます。
この記事で挙げた3つのポイントは、そのためのヒントです。
考え抜いた末の結論なら、どちらを選んでも後悔は少ないはず。
なぜなら、「自分で出した結論を正解にするために、前を向いて行動する」ことができるからです。
転職するにせよ、しないにせよ、あなたが現状のベストを尽くせるよう、この記事が少しでも役に立てば嬉しいです。